名主審?迷主審?ある意味凄い家本政明主審

    試合開始前、オーロラビジョンに審判の名前が表示される。
    同時に二万人の観衆からは、どよめきとブーイングがこだまする。これが家本政明主審だ。いやーそれだけで凄い。

    サッカーって主審の笛ひとつで勝敗が決まってしまう事も多く、サポーターは、それに対して大ブーイングで抗議をします。
    主審のジャッジに試合後本当に悔しくて悔しくて眠れない夜もあるけど、これもサッカーの楽しみ方の一つなんですよね。

    先日の神戸戦でも神戸の選手はファールでしかフロンターレの攻撃を防ぐ事の出来ない有様でしたが、家本主審の笛は思ったより少なく、これもまた大ブーイングの嵐でしたが、フロンターレが勝ったのでよしとしましょう。

    真面目で不器用な(憶測)家本さんってどんな人でしょう。
    家本政明さんは23歳で全国最年少で1級審判員を取得というエリートなのです。
    努力に努力を重ねた真面目な人柄だと思いますよ。本当に。

    家本さんは2005年に日本サッカー協会のスペシャルレフェリーとなるも、判定やピッチ上での行動にで多くの問題を起こします。

    問題とされる主な試合・判定

    ■2005年

    J2第16節(6月11日)、サガン鳥栖 – ザスパ草津戦
    後半26分に鳥栖MF高橋義希が草津ペナルティエリアの外で倒されたプレーに対しPKを与える。
    さらに後半ロスタイム、鳥栖ペナルティエリア内に草津MF高須洋平がドリブルで切り込んだが、バランスを崩して転倒。家本はこのプレーに対し、鳥栖のファウルとしてPKを宣告。更に、このプレー時高須から数メートル離れた位置にいた鳥栖DF八田康介にイエローカードを提示した。
    鳥栖の松本育夫監督は試合後、「これだけの“大誤審”を見たのは私の長いサッカー人生で2回目。1回目は20数年前の国際試合での八百長試合だった」と語った。

    J1第29節(10月29日)、浦和レッドダイヤモンズ – 川崎フロンターレ戦
    試合終盤、川崎FW都倉賢がボールに向かって出した足が浦和GK都築龍太の腹部に当たったことに対して、都築が都倉を突き飛ばすという報復行為を行った。家本は都倉にレッドカード、都築にはイエローカードを提示、計11枚(浦和5枚、川崎6枚)のカードが乱発される荒れた試合となった。

    J1第16節(7月29日)、大分トリニータ – 川崎フロンターレ戦
    大分DF上本大海のファウルに対しカードを提示しなかったため、川崎の関塚監督が猛抗議。家本は即座に関塚を退席処分とした。更にその後副審との協議の結果、当の上本にもこの試合2枚目のイエローカードを提示して退場処分とした。先に上本への処分が出ていれば関塚の抗議・退席もなかったため、1 – 1の引き分けに終わった試合後、このレフェリングに対し大分・川崎双方のサポーターから「家本辞めろ!」コールが起きた。

    J1第21節(8月30日)、鹿島アントラーズ – 名古屋グランパスエイト戦
    後半33分、鹿島FKの際に名古屋DF秋田豊が相手を妨害したとしてイエローカードを提示、鹿島にPKを与えた。このPKが決勝点となり鹿島が2-1で勝利したが、試合後判定に怒る名古屋のセフ・フェルホーセン監督に対し、家本も応戦したためスタッフに止められた。なおこの試合の直後、先述の研修の指示が下っている。

    ■2008年

    ゼロックス・スーパーカップ(3月1日)、鹿島アントラーズ – サンフレッチェ広島戦
    前半12分に鹿島DF岩政大樹が相手GKの持つボールに左ひざを出し、2枚目のイエローカードで退場。その後、広島MF李漢宰も前半38分に退場になる。鹿島が2点リードした後半33分に、広島FW久保竜彦が鹿島MF中後雅喜と競り合って倒れた際、鹿島DF青木剛のファウルと判定してPK。広島が同点に追いついて行われたPK戦では、副審の武田進が「キッカーが蹴るより先に前に動いた」と判定したのを受けて、鹿島GK曽ヶ端準の3度のPKセーブのうち2度をやり直させた。広島の勝利に終わった試合後に家本に詰め寄って猛抗議した曽ヶ端と中後にイエローカード、手を叩く仕草をしたとされた大岩剛にレッドカードを出した。結局、両チーム合計でイエローカード11枚、レッドカード3枚が提示されたこの試合の判定は、その年最初のJリーグ公式戦であり、注目度の高いスーパーカップでのものだったこともあり、マスメディアでも家本の名前と共に大きく取り上げられた。

    ■2009年
    ナビスコ杯(7月29日)、ガンバ大阪 – 横浜F・マリノス戦
    ピッチのほぼ中央で横浜FMDF中澤佑二がG大阪FWルーカスのひじ打ちを受け負傷。主審の家本はそのファウルを見落としただけでなく、中澤が患部を押さえて倒れていたにもかかわらず、試合を続行した。このプレーにより中澤は右眼窩(がんか)底を骨折(全治2週間)。横浜の木村浩吉監督も「すごい音がした。すぐ止めるべき」と選手生命にも影響しかねない家本の対応に激怒した。この家本の判定を問題視した横浜F・マリノスは試合後に意見書を提出。その際に「見えていなかった」との見解を示され、クラブ側はさらに不信感を募らせた。日本サッカー協会の犬飼会長は、中澤が骨折した件を踏まえ、家本ら審判に対して出場停止処分を科すことを検討したいと述べた。

    wikipediaより抜粋

    こうした事から家本さんは2006年と2008年に出場停止処分を受けます。

    それでも精進を続け、2010年5月24日、サッカーの聖地とも称されるウェンブリー・スタジアムにおいて、国際親善試合イングランド代表 – メキシコ代表戦で日本人初の主審を務めます。
    その後、2011年1月1日の天皇杯決勝戦等、大舞台での大役も任されるようになり、同年10月30日から審判員交流研修プログラムの一環としてイングランドへ派遣され、FAカップ1回戦のブレントフォードFC対ベイシンストーク・タウンFC戦の主審を務めました。
    ※FAカップでイングランドサッカー協会に登録していない審判が主審を務めるのは初。

    おそらく後々 Jリーグを振り返る時に名が挙がるであろう家本主審。
    これからも引きつった笑顔で良いジャッジをしてもらいたいものです。

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