16年連続黒字の川崎フロンターレ2019年度決算、営業収益69億突破、純利益は1位。コロナ禍の今年はどう乗り切る?

 

少し前の話になりますが、先月、2019年度のJリーグ各クラブの経営情報が開示されました。

Jリーグ全体では9年連続の収益増加(前年と比較し、営業収益が約 68億円増加)ということです。
楽天が営業収益100億を超え(イニエスタらの高額年棒を払う為の楽天の広告費効果)、2位の浦和も82億(実質1位)と、Jリーグ人気も第二期バブル期といってもいいような好景気に見えますが、このタイミングでのコロナ!

せっかくここ数年勢いの乗ってきたJリーグ。
これはどの業種にも言えることですが、様々なビジネスチャンスをコロナが奪ってしまったことは事実で、逆にこれによって利益を上げている業種もあるのも事実なのです。
Jリーグに属したクラブの収益構造が広告費と入場料が主な収入なので、ここを削がれるのは一気に経営難へと向かうクラブもあるのです。
すでに浦和は次年度10億の赤字を想定していますし、フロンターレも同様に8割近い入場料収入減に加え、シーチケの返金作業や掛かる手数料などを考えるとかなりの減収になります。

16年連続黒字の川崎フロンターレ2019年度決算、 営業収益69億突破。コロナ禍の今年はどう乗り切る?

営業収益ベスト10

2018年4位だったフロンターレは3位に。これは2017年と2018年優勝による理念強化分配金が大きいが、優勝争いを演じた横浜FマリノスとFC東京も順位を上げた。
1位に輝く神戸はイニエスタらの年俸を払う為に70億以上の広告費(フロンターレのスポンサー収入は21億)を楽天が出しているのだから、ちょっと性質は違うかもしれない。

1位 神戸 11,440
2位 浦和 8,218
3位 川崎 6,969
4位 名古屋 6,912
5位 鹿島 6,768
6位 横浜FM 5,884
7位 FC東京 5,635
8位 G大阪 5,513
9位 清水 41291
10位 磐田 3,813

単位(百万)

フロンターレは16年連続黒字で営業収入70億円手前もどうする2020年

この5年で倍くらいに増えた営業収益も69億6900万と70億手前まできました。

しかし2020年はコロナの影響で大きく入場料収入は減り、他の収入も同様に減収が予想できる。
J1に上がってからずっと黒字経営だったものの、今年は既に赤信号が灯っています。

例えば入場料収入で言えば2019年が10億4200万。これの8割弱が減収だとすれば7~8億円近くの収入が減ることとなります。
当然スポンサー収入も減るでしょう。去年はリーグ優勝を逃しているので連覇分の分配金残りが入ってくるとしても数億単位でここが減ってきます。
単純に2019年の純利益から、この減収分を引くだけでも4~5億の赤字になるのではないでしょうか。(純利益が多いのが救い)
緊急事態宣言下に今年武蔵小杉駅横に開店したFROカフェも赤字を圧迫することも考えられる。他にもフロンターレは新しい試みを今年は始めている(新体制発表会等で告知済み)。

すでに他のクラブはクラウドファンディング等で収入を得ようとしているが、フロンターレは歯を食いしばるように耐え、それでも我々サポーターを楽しませることを忘れずにいてくれます。
新たな試みとして、pring等によるリモート観戦時の投げ銭システムやオンラインフロンパークなどは、我々は楽しめるがクラブの収益になるとは考えにくい。
三好の完全移籍等で移籍金が入ってくるということもあるだろうが、他に収益になることを模索する必要はあるだろうし、準備をしているのかもしれない。

浦和レッズはクラウドファンディングにより、この記事を書いている8月26日現在で1億1千万以上の支援を集めている。
クラウドファンディングに関していえば手数料の高さなどを考えると疑問も残るが、例えば復刻ユニフォームを支援価格として30000円くらいで限定3000枚とか販売すればそれで1億になる。
今できることはサポーターの課金(グッズを買ったり投げ銭したり)しかない。
そして幸いにもここまで10連勝を含め好調なフロンターレだけに新たなスポンサーを獲得できるのではという淡い期待もあるが、入場料収入が減った今、確実な方法はグッズになるのだろうか。

サポーターと地域ファーストいう美学を貫くフロンターレということを考えればサポーターへ負担を強いることはしない気がしないでもない。

純利益はリーグ1位(5億6千万)のフロンターレ。2位の神戸が2億4千万なのを見ると、堅実な経営姿勢が見えてくる。
コロナ禍でもフロンターレのスタッフや裏方も骨身を削って仕事をしているのはサポーターならば皆知っている。どうかこの難局を我々サポーターと共に乗り切ってもらいたいものだ。

がんばれフロンターレ!出来ることは応援したいぞ。

2019年度川崎フロンターレ決算

決算年度 2017 2018 2019
営業収益 5,123 6,074 6,969
広告料収入 1,854 1,478 2,143
入場料収入 1,038 975 1,042
Jリーグ配分金 495 1,416 1,792
アカデミー関連収入 183 196 216
物販収入 563 869 835
その他収入 990 1,140 941
営業費用 4,730 5,599 6,168
チーム人件費 2,339 2,614 2,958
試合関連経費 229 222 260
トップチーム運営経費 298 326 359
アカデミー運営経費 60 67 78
女子チーム運営経費 0 0 0
物販関連費 420 576 689
販売費および一般管理費 1,384 1,794 1,824
営業利益(▲損失) 393 475 801
営業外収益 3 2 2
営業外費用 2 1 1
経常利益(▲損失) 394 476 802
特別利益 0 0 0
特別損失 0 0 0
税引前当期利益(▲損失) 394 476 802
法人税および住民税 133 154 240
当期純利益(▲損失) 261 322 562

※貸借対照表除く

Jリーグ公式対外用決算表一覧

川崎フロンターレ15年連続黒字 営業収益60億突破、前年より10億増えるも、ここからどうする?

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