Jリーグ優勝賞金とは別に上位4クラブへの理念強化配分金が凄い
2020/08/03

Jリーグは9日、2017年シーズンにおける規約・規程改訂および各種配分金に関するメディア向けの説明会を実施し優勝賞金や、各種分配金について発表しました。
優勝賞金を見る限りでは、DAZNマネーの恩恵をそれほど感じるものではありませんでした。
あれ?と思っていたら、理念強化配分金という凄いものが存在していました。
これは上位クラブの成績(4位まで)に応じて、翌年以降に支払われる分配金で、優勝クラブには総額15.5億円が3年に分けて支払われます。
毎年上位を維持していれば、分配金は加算されていきますので、とてつもない金額が支払われる事になりますね。
例えば鹿島は2007年から2009年まで3年連続優勝したことがありますが、ここに当てはめると、3年で獲得する優勝賞金は9億円・理念強化分配金は46.5億円。均等分配金が10.5億円と、総額で66億を得る事となります。
目次
2017シーズン以降の賞金
2016年はCS優勝チームの賞金が1億円だったから2億増となります。2016年の年間勝ち点賞金を加えても倍増になりますね。
これだけ見るとDAZNマネーはどこに?といった感じです。
大会 | 順位 | 金額 |
---|---|---|
J1 | 1位 | 3億 |
2位 | 1.2億 | |
3位 | 0.6億 | |
ルヴァンカップ | 優勝 | 1.5億 |
準優勝 | 0.5億 | |
3位(2チーム) | 0.4億 |
理念強化分配金
DAZNマネーの恩恵は理念強化分配金という形で現れました。
上位クラブに3年に分けて支払われる「Jリーグの理念の実現に対して拠出すること」を目的とした分配金です。
Jリーグが作りたいビッグクラブ誕生への布石となるかですが、
単純に毎年優勝すれば、分配金は加算されて行きます。同時に今まで以上の格差が出来てしまうのも懸念材料ではあります。
今回発表された分配比率は2019年シーズンまで決定、2020年以降は未定。
強化分配金の支払いには2月にJリーグにて行われる審査(使用用途等)が必要との事。
理念強化分配金によって、クラブはより大型補強をすることが可能になり、成績が下がれば手放す事となりますから、移籍市場も活発になりそうです。
各クラブサポーターも熱が入りますね。
1年後 | 2年後 | 3年後 | 3年総額 | |
---|---|---|---|---|
優勝 | 10億円 | 4億円 | 1.5億円 | 15.5億円 |
2位 | 4億円 | 2億円 | 1億円 | 7億円 |
3位 | 2億円 | 1.5億円 | 3.5億円 | |
4位 | 1.8億円 | 1.8億円 |
均等分配金
成績にかかわらず均等分配金としてJ1が3億5000万円、J2が1億5000万円、J3が3000万円が各クラブに分配金として支払われます。
こちらの分配金は、2016年に比べると微増でしたので、やはりDAZNマネーの恩恵を受けるには上位に食い込むしかなくなりますね。
また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場するクラブへの援助として2000万円が配分されます。
(※)リーグ上位4クラブと天皇杯優勝チームが重複しなかった場合、天皇杯優勝チームのみ8000万円が支払われる。
降格救済金
降格クラブに対する救済処置としてじゃ新たに降格救済金が設定されました。
降格クラブの財政的な安定性を確保するために、下位リーグ降格時の収入減の抑制が目的。

