川崎フロンターレ15年連続黒字 営業収益60億突破、前年より10億増えるも、ここからどうする?

先日、2018年度のJリーグ各クラブの経営情報が開示されました。
Jリーグ全体では8年連続の収益増加(前年と比較し、営業収益が約 131億円増加)ということです。
DAZN効果やイニエスタ等のビッグネームがJに来たことや、各クラブの努力の成果としてJリーグのコンテンツ価値は高まったとも言えますが、スタジアム問題を抱えているクラブも多く、今後の増収増益の為にはこの辺が課題となりそうです。
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— フロスキ⭐️⭐️ (@frosuki) 2019年6月7日
川崎フロンターレ15年連続黒字 営業収益60億突破、前年より10億増えるも、ここからどうする?
営業収益ベスト10
※柏・湘南・磐田は3月決算の為、含まず。
1位 | 神戸 | 9,666 |
---|---|---|
2位 | 浦和 | 7,549 |
3位 | 鹿島 | 7,330 |
4位 | 川崎F | 6,074 |
5位 | 名古屋 | 5,491 |
6位 | G大阪 | 5,159 |
7位 | 横浜FM | 5,138 |
8位 | FC東京 | 4,844 |
9位 | 鳥栖 | 4,257 |
10位 | 清水 | 3,983 |
フロンターレは15年連続黒字で営業収入60億円台
2015年が33億だったことを考えると、凄い増えたなと感じます。
それでも、ここ数年は毎試合チケットは完売ですし、ここから営業収益を伸ばすにはスポンサー収入かグッズ収入くらいしか伸びしろがありません。
実際2018年の入場料収入は2017年度より6300万減っています。
あとはACLを優勝してクラブワールドカップ出場なんてことになれば優勝賞金が大きく入ってきますけれども。
2018年度の決算内容ではグッズ売上は大きく伸ばしています(初優勝記念グッズが2018年売上となっている為)、スポンサー収入は4億程減っています。
等々力競技場の2期工事(ゴール裏。バックスタンドの改修)完成は2023年頃という話ですし、それまで、どのように収益を伸ばしていくか注目ですね。
※来年の決算は2017年優勝の賞金2期目と2018年の優勝1期目の賞金が入るため分配金は増える予定です。
神戸はイニエスタを入れたことで、楽天がスポンサー料を上乗せ(Jリーグでは赤字を出せない為)した為、無理やり100億目前まできましたが(前年は52億3700万円)、実質のNO1は、やはり浦和レッズということになるのでしょう。
Jリーグではクラブが3期連続赤字となるとライセンス取り消しや降格となるが、J1とJ2に限り3期以上連続でも赤字額が純資産額を上回らなければライセンス交付対象となる。
債務超過は不交付となる。
この辺のルールは何年か毎に見直されています。
2018年度川崎フロンターレ決算
決算年度 | 2017 | 2018 | |
---|---|---|---|
営業収益 | 5,123 | 6,074 | |
広告料収入 | 1,854 | 1,478 | |
入場料収入 | 1,038 | 975 | |
Jリーグ配分金 | 495 | 1,416 | |
アカデミー関連収入 | 183 | 196 | |
物販収入 | 563 | 869 | |
その他収入 | 990 | 1,140 | |
営業費用 | 4,730 | 5,599 | |
チーム人件費 | 2,339 | 2,614 | |
試合関連経費 | 229 | 222 | |
トップチーム運営経費 | 298 | 326 | |
アカデミー運営経費 | 60 | 67 | |
女子チーム運営経費 | 0 | 0 | |
物販関連費 | 420 | 576 | |
販売費および一般管理費 | 1,384 | 1,794 | |
営業利益(▲損失) | 393 | 475 | |
営業外収益 | 3 | 2 | |
営業外費用 | 2 | 1 | |
経常利益(▲損失) | 394 | 476 | |
特別利益 | 0 | 0 | |
特別損失 | 0 | 0 | |
税引前当期利益(▲損失) | 394 | 476 | |
法人税および住民税 | 133 | 154 | |
当期純利益(▲損失) | 261 | 322 |
※貸借対照表除く
※柏・湘南・磐田は3月決算の為、含まず。

