3月5日、ウェールズにて行われた国際サッカー評議会(IFAB)第130回年次総会にて、2016-2017年競技規則の改正が決定された。
欧州のカレンダーに合わせて日本も2stから導入予定だが、IFABの130年に及ぶ歴史上最も広範囲な競技規則の改訂と言われるルール改正、川崎フロンターレにとってはどのような影響があるでしょうか。
ルール改正は多項目に渡るが、川崎フロンターレのサッカーを考えた時に、興味深いものを上げてみます。
アディショナルタイムが長くなる?
• アディショナルタイムの理由を加える(例えば、医療上の理由による飲水タイム)。
時計の止まらないサッカーでは、プレーを中断するような時間帯をアディショナルタイムとして45分の後に加算するが、
これまで加算されていなかった、給水タイム等もアディショナルタイムをとる理由となった。(時間稼ぎもATに?)
改正まえのアディショナルタイム加算の基準
- 競技者の交代
- 競技者の負傷の程度についての判断
- 負傷した競技者を治療のためフィールドから退出させる
- 時間の浪費
- その他の理由
川崎フロンターレは、後半に強い。2016年の1stもアディショナルタイムに3得点を挙げている。
アディショナルタイムが多くなれば逆転の可能性も高まるのだ。
ビデオによる審判援助(ビデオ判定)
賛否両論あるこのルールは、2年間の試験導入だそうです。既に他のスポーツはビデオ判定を導入しています。
Jリーグのでは、どの場面でビデオ判定するのかも分からず、やってみないと分からない部分もありますが、審判陣もこのルールは恐怖なのではないでしょうか。
なにしろサッカーの審判は少ない人数で自分の視界に入る情報で判定しないとならないのですから。
via:JFA
審判も人間なのだから誤ったジャッジをすることはある。だが、勝敗に影響するような場合は、人間だからともサポーターは言っていられない。
試合後に「今日の試合は審判に負けた」などというサポーターの声が聞こえなくなるのであれば良いことなのかもしれないですね。
その他の気になる新ルール
シンビンの導入
イエローカードとは別に反則や危険なプレーをした選手に課せられる一時的な退場措置。
他のスポーツではありますが、サッカーだとどのような場面で導入されるのか気になりますね。
ファール(イエローカード)の少ない川崎フロンターレですから、これも優位に働きそうです。
ピッチ上で治療を受け、そのままプレーも可能に
これまでは、重傷を負った競技者はフィールド外に出され「試合が再開されたのちにのみフィールドに復帰」できた。
新ルールでは、警告/退場を伴ったファウルで怪我を負った競技者は、フィールド上で短時間の処置を受け、プレー可能であればフィールド外に出ることなくそのままプレーすることができるようになるとなる。
またシューズが脱げた際などにインプレー中はピッチに入れなかったのも、新ルールでは審判の許可を受けた後にインプレー中でも復帰できるようになる。
それにしても1stと2stの間がないだけに審判は大変でしょうね。頑張れ!
イニエスタビジャポドルスキ