川崎フロンターレのFWであり、日本一のストライカー大久保嘉人は歴代ゴール数でも2位の佐藤寿より10多い171(2016/10/29時点)でトップとなっている。
特に川崎フロンターレに移籍してからは3年連続得点王という偉業を成し遂げ、今年も2nd16節終了時で15得点を挙げている。
しかし、ここに来て大久保のゴール数が減っている。なぜだろう。
福岡戦で変わってしまった意識とプレースタイル
大久保嘉人といえば、貪欲にゴールを狙うストライカー魂。
フロンターレに移籍してからは、パスアンドゴーの風間サッカーが加わりゴールを量産することになった。
「え?そこで打つの?」というような強引なシュートも嘉人の魅力である。
だが今年、大久保嘉人は、何かが違う。
1st16節の福岡戦、フロンターレの支柱である中村憲剛が負傷欠場したこの試合は、川崎フロンターレ悲願の1st優勝がかかった試合でもあった。
この試合、中村憲剛に変わってキャプテンマークを付けた大久保嘉人は、ワントップではあるものの、いつもより少し引いた位置で、全体を見渡すようにプレーしている印象だった。
シュート数は5で小林悠の3よりも多かったが、この試合で上げた得点はPKでの1点であった。
大久保らしいプレーも多く見せた反面、この試合で大久保嘉人は自分よりもチーム全体を意識したプレーに芽生えたような気がした。
セカンドステージで減少した得点
セカンドステージに入ると、福岡戦で見せた大久保のスタイルは徐々に顕著となる。
日本代表監督であるハリルホジッチの言葉※の影響かどうかは定かでは無いが、守備範囲も広くなった気がした。
それに加え、若手を育てようという気持ちからか、ティーチングプレイヤーとして試合中に若手に激を飛ばし、今までならば強引に打っていたかもしれないシュートを打たなくなったような印象を持つ。
シュート数は減り、パス数が増えたのだ。
大久保を招集しない理由について-ハリルホジッチ
11得点を上げた1st、1試合あたりの平均シュート数は3.4。
2ndはここまで4得点で1試合あたりの平均シュート数は2.3(16節終了時)と減っている。その分パス数は増えている。
特に鳥栖に負けた8節から16節までの1試合あたりの平均シュート数が1.75、シュート数が0だった試合が3試合、得点数が1というのも気になる。
第2節 vs.名古屋グランパス
第6節 vs.湘南ベルマーレ
第7節 vs.ヴァンフォーレ甲府
第11節 vs.アビスパ福岡
嘉人大久保ゴールを奪え!
そう、大久保嘉人のチャントが全てなのである。
今年も次節のガンバ戦でリーグは終了する。
移籍の噂等もあるが、大久保嘉人は大久保嘉人であり続けていて欲しい。
シュートを打たなくてもボールを持てば、「やはり嘉人は上手いな!」と思わせるプレーが多いが、
やはりパスよりも、大久保の野性的味溢れるゴールが見たいものだ。
そして、来年もフロンターレに所属し、そこでゴールを奪い勝利する姿を見たいのだ。
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