やっとルヴァンを獲った。あれから5日。
明後日にはリーグ戦があるものの、まだこの多幸感から抜けることができず、日々色々な動画を見てはニヤケ、そして涙を流している今日このごろです。
ルヴァン決勝についての記事は、当ブログではこれが初めてですが、部分的にピックアップするとしたら、私の中で一番印象的だったのはエース小林悠の2ゴールでもなく、新井章太のPKスーパーセーブでもなく、谷口彰悟のレッドカードでした。
一度はイエローだったのがVARでレッドに変わったVAR判定
VARというのは公明正大であるのだろうが、やはり何か冷たい。
冷たいというのは冷ややかであり、つまり温かみがなく、そして冷めているのだ。
ゴールをしても、VAR確認の為、ゴールパフォーマンスは微妙になってくるし、今までなら許されていたかもしれないプレイも、こうしてレッドに変わってしまう。
時として無情であり、無神経な空気を生み出してしまうかもしれないのだ。
来季からJリーグでも導入予定だが、良い面と悪い面が同居し、もしかするとこれまでと全く違ったサッカーになるかもしれないなと思った試合でもありました。
谷口彰悟のファールは、あのタイミングで行かなければペナルティエリアに入っていた為、カード覚悟のブロックだったのだろうが、VARのジャッジは48000人誰もがPAの外か中かの判定になっているのではと思っていたと思う。
そしてまさかのレッドカード一発退場。
後で見返してみれば、判定は間違っていないのかもしれないと思ったが、こうしたVARの判定が今後のプレーの基準を作っていくとなると、複雑に思ったのだ。
どこまでもイケメンだった谷口彰悟の態度
谷口彰悟のイケメン度がビジュアルだけでないことはフロンターレのサポーターならば誰もが知るところだろうが、今回改めて谷口彰悟の凄さを実感した。
5度目の決勝進出でカップ初優勝を目指すフロンターレ。かたや札幌はすべての大会で初の決勝進出。どちらも負けられない負けたくない熱い試合だ。
延長に入り、谷口彰悟はチャナティップに対してのファールでレッドカード。
普通ならば退場の判定を下された選手は納得できず、逆ギレして荒れる展開となったかもしれない。
もしかすると他のクラブや選手ならば乱闘になっていたかもしれないようなケースだったのだ。
延長に入り、フロンターレは残りを10人で戦わなければならない。まさに絶体絶命のピンチを迎えることとなるのだ。
スタンドのサポーターもどよめき、レッドカードが天高く上げられた時は誰もが頭を抱えたくなる心境だったろう。
しかし、ここで谷口彰悟は冷静に対応した。静かに、そして紳士的に。
1:審判に敬語で丁寧に抗議をする。
2:その間、ノボリに監督に次の指示を仰ぐように伝える
怒ることなく、驕ることなく、いたって冷静だった。
そしてイケメン谷口彰悟はゆっくりとピッチを後にした。
その姿は清々しく決して不満に満ち溢れたものではなかった。
次々と札幌の選手たちとタッチをし、あくまでも友好的且つ紳士的にピッチを後にしたのだ。
この後のFKで福森のスーパーゴールが決まってしまい結果的には1点を失うきっかけとなったファールだが、これは個人技によるものだから仕方が無い。
普通ならば茫然自失、ここから10人でどうすれば良いのか。まるでACL浦和戦の悪夢が頭を過った程だ。
しかし谷口彰悟の退場に至る振る舞いはフロンターレに冷静さをもたらし、10人ながらこの後の小林悠の同点ゴールを生み出したのだと思う。
後付になるが、このレッドカードが冷静に処理されず、ふてくされた態度を生み出すようなものであったら、この後の展開も変わったものとなり、新井章太のスーパーセーブもなかったかもしれないなどと思うのは、考えすぎだろうか。
とにもかくにも優勝したから言えることかもしれないが、谷口彰悟という男はどこまでもイケメンなんだなと思った試合でした。
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