首位攻防戦に見た広島の地に落ちたフェアプレー精神

8月19日に行われた明治安田生命J1リーグ第23節はアウェイの地で開催されたサンフレッチェ広島との一戦。
3月に行われた第4節の等々力での広島戦では、東条主審の得点にカラム2つのミスジャッジも手伝って、苦い敗戦を喫してるだけに負けられない試合でした。

過去記事:試合に勝てなかったフロンターレと試合を壊した東城穣主審/副審に負けた広島戦。

試合結果は1-2の勝利。失点直後に1点返したのも大きかったし、試合を通してポゼッションを大きく上回り、広島を攻略したフロンターレは、点差以上の力強さを見せてくれました。

僕はホームの試合で広島戦に出ていなかった。上で見て悔しい思いをしていたので、その借りを返すのは今年はこの1回しかなかった。

大島僚太

地に落ちた広島のフェアプレー精神

首位攻防戦でもあるし、当たりが激しいのは当然だし、そういう方が燃えるから歓迎だが、この試合での広島の遅延行為やシュミレーションは酷かった。
それも戦術だと言われればそれまでなのだが、これが去年まで6年連続フェアプレー大賞を受賞しているクラブの姿なのかと驚く。
これはホーム等々力で見た、東条主審を取り囲み、抗議の末ジャッジを取り消させた時も思ったのだが、佐藤寿人が去り、監督が変わったことでクラブのあり方まで変わってしまうのだとしたら悲しいことだ。
この6年連続フェアプレー大賞は広島サポーターにとっても誇りだったろうに。

そして最後のパトリックの主審への抗議はユニフォームを引っ張られたという主張だったが、VTRを見る限りでは誰も彼に触れてはいない。
そして、広島の選手達が、等々力の時と同じように主審を囲んで抗議をした時、前回の等々力での試合のように覆せると思ったのだろうか。
パトリックが視界に入っていなくても、ユニフォームを引っ張っぱっていたと主張する他の選手達の無様さよ。
こんなシュミレーションが許されるのだろうか。

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そして、ダイジェスト動画にも映る、試合終了後に城福監督が川崎ベンチ側に向かって何か叫んでいるシーン。
温厚で人望のある中村憲剛が、あんなに怒っているのだ、そうとう酷い事を叫んだのだろう。

広島といえば野球も強いし、いまスポーツで一番熱い県ではないか。
子供達に夢を与えるべきJリーグクラブのお手本であったはずの広島のこの姿は寂しいものがあった。

中村憲剛。広島攻略法をインタビューで話す

城福監督の一言に切れた憲剛が試合後にインタビューで語ったのは不満や怒りでなく、広島攻略法でした。
面白い。さすが憲剛。でもフロンターレだから出来る攻略法かもしれないですが。。

広島のプレスは、鳥栖とは同じ4-4-2システムでも全然違う。
2トップに、中盤の一人が出てくるので、後ろ3枚で回しても同数になって、息ができない状態になる。それなら自分がヘルプにいったほうがいい。
自分が落ちたら、相手のボランチがくっついてくるが、そうするとバイタルが空く。そこでユウ(小林悠)にも何度かボールが入ったし、自分が落ちて5枚まで回すと、相手の届かないところが出てきた。
向こうのボランチも、自分についていくことを言われていたと思う。

後半は届かないところを作って、押し込む。そっちのほうが手ごたえがあった。相手も2トップともう一人では届かなくなってきた。
自分が落ちてそれにボランチがついていくとアベちゃん(阿部浩之)とアキ(家長昭博)が背中をつけた。
そこでサイドの二人を中に入れさせて、エウソン(エウシーニョ)とノボリ(登里享平)に高い位置を取らせる。
それで2点取ったのは偶然じゃないと思う。
相手はエウソンの攻撃が気になるから、柏選手を外して稲垣選手にして、吉野選手を入れて自分につかせた。
これで相手のカウンターが消えた。経験値を増やしながら、今日は勝てた。

中村憲剛

恒例となってきた家長の試合終了間際の鬼キープ

勝っている状態での試合終了間際に見せる家長の時間の使い方。
もはや恒例となってきており、サポーターの間では家長タイムなどとも言われていたり。
そして、フロンターレサポーター内でのTWITTERタイムラインが一番熱い時間でもあるのだ。

これに関してはカブレラのインスタの文章を読んでもらうのが一番わかり易い。
まだ読んでいない方は是非。

何にしてもこれで勝ち点差は6。
試合消化数が1少ないだけに、広島の背中が大きく見えてきました。
ずっと首位にいるのは本当に疲れる(2016年の経験)。
つまり追う方が楽なのだ。まってろ!

夏休み最後のホームゲームはスコアレスドロー。スタッツから見るシュート27本で得点0。

フォト89枚 J1リーグ2018 第24節  川崎フロンターレ×ベガルタ仙台

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