失われた4ケ月が奪ったものと得たもの

    例えるならば、羽の無い鳥。キャラメルソースの無いプリン。星のない夜空。豆が入ってない枝豆。
    スヌーピーを飼っていないチャーリー・ブラウン。胸にSマークの無いスーパーマン。憲剛のいないフロンターレ。
    2月の第1節以来4ケ月もの間、僕の生活からサッカーが無くなった。

    思えば一年を通してサッカーの試合日程が多くのサポーターのスケジュールの基盤になっているわけで、それらが白紙になったこの4ケ月。
    とうぜん外出もせず自粛する日々が続き、会社へは行くものの張り合いがなく、家に帰っても特に連れとの会話も少ない。
    「あ、サッカーがないからだ。」
    連れとの会話からサッカーの話題がなくなると、会話する時間も短くなる。改めてサッカーが僕達を繋いでいてくれたのだなと思った。
    共通の話題があるというのは夫婦円満の秘訣なのだ。

    週末になるとスマホのリマインダーが無情にも、開催される予定だった試合を知らせてくる。
    「ああ、本当なら今頃はユニフォーム着て等々力にいるんだったな。」

    この4ケ月間は、この繰り返だった。

    そして、このブログ(?)も、ほぼ更新していなかったので、なにかコロナ時代の記録にと久しぶりにサイトの管理画面を開いたのだ。
    私のブログをたまに読んでくださっている方ならばお分かりと思いますが、拙い文章できっと取り留めのない記事になると思うのですが、ご容赦ください。

    コロナが奪ったものと与えたもの

    コロナが奪ったものは人それぞれ沢山あっただろうけど、私にとっては与えてくれたものもある。
    仕事があることがありがたいと感じたし、親や兄弟の存在、そして連れの存在のありがたさ。
    他にも色々、感謝という気持ちは以前よりも大きくなった。

    さて、フロンターレサポーター的に考えると、恩恵(こういう言い方が正しいかは分からないが)もある。
    特にフロンターレがYoutubeやSNSで発信してくれた動画やコンテンツは、通常では見ることのできないものも多かった。
    特に緊急事態宣言前後の練習風景。
    改めてフロンターレのプレーの質の高さを感じることができるし、クラブが持つ温かい雰囲気も伝わってきた。
    始まった3月頃と比べると、最近ではカメラ慣れしてきているのが分かるのも興味深いものが。。
    あの動画の数々は僕の宝だ。
    ARVE Error: Mode: lazyload not available (ARVE Pro not active?), switching to normal mode

    まだ参加していないがオンラインフロンパークなんていうのもフロンターレらしいサポーター想いの企画だ。

    タイミングが悪く、コロナの真っ只中にOPENしてしまったFROカフェも徐々に営業ステップを上げている。
    試合がなくてもフロンターレを身近に感じることが出来るのが、このクラブのすごいところで、流石地域貢献NO1である。
    フロンターレの為に川崎市に住んでいるが、これだから離れることが出来ないのだ。

    待ちわびる憲剛の復帰

    とても不謹慎な言い方ではあるが、コロナがフロンターレサポーターに与えた最大の恩恵は、憲剛の怪我からの回復ではないだろうか。
    このリーグ戦が休止していた4ケ月、試合欠場することなく、リハビリに当てることが出来たのは大きい。

    当初は8月頃復帰と言われていたが、コロナ前の日程では早くて22節になる。
    現在の経過は分からないが、それでも新日程では8月10節あたりから復帰できるとすれば、本来出場することの出来なかった12試合に出れる計算になる。
    シーズンの半分以上を棒に降らなければならなかった2020シーズンが、10試合程度で復帰できるのであればこれはありがたいことだ。
    実は私にとっては、これが一番良かったと思えることだ。今年のゴールパフォーマンス「ゲッツ」は目の前で見てみたい。

    そして今年も星を獲得し、川崎に勇気を届けて欲しい。

    これからどうなるJリーグ

    例えば株式市場は世界的に不思議なことにコロナ以前の水準近くに戻してきている。これは実体経済と金融経済の違いなわけだが、サッカークラブで言えば、確実に今年の経営状態は悪化するわけで、浦和等はすでに10億の赤字を見込んでいるのだそうだ。
    フロンターレも同様に今までのような好景気という分けにはいかないだろう。2018年の優勝理念金も今年で支払いは終わるはずだし。

    等々力のキャパ6~7割を占めるであろうシーズンチケットは払い戻しとなり、手数料やら事務費を考えれば更に大きなマイナスになるだろう。

    Jリーグ再開後、観客を入れたとしても現状では最大5000人しか観客を入れることはできない。これだけで入場収入が80%近く減ることとなる。
    コロナ第二波が来ると言われていることを考えるとこの先も不透明で、満員の等々力競技場を見られるのは大分先になりそうだ。

    他にもスポンサー収入やグッズ売上、テナント(売店やスタグル)の売上もないのだから計算するのが怖いくらいだ。

    年間25試合くらい観戦に行っていた私も今年は何試合いけるか分からない。(チケット争奪戦になるだろうから)
    なので、できるだけ受注生産のようなグッズを増やし売上に貢献させてもらいたい。
    限定ユニもそうだけど、試合の投げ銭システムだって私は良いと思う。
    シーチケの寄付に関しては最大減税40%(現時点)なので6割が完全寄付となる。
    私の考えでは指定のシーチケ2人分は大きいので無理せず、グッズや参加型課金システムなどに落としたいと思っている。
    今まで買うのをためらっていたBIGカブレラぬいぐるみも買おうと思う(笑)

    フロンターレだけでなく、こうしたことから財政難のクラブには来季更なる経営難が待ち構えているのだろう。頑張って乗り切ってほしい。

    他にはオリンピック後に予定されていた等々力の改修工事もどうなるかわからないし、フロンターレとは関係ないが、目黒通りから多摩川を渡ることのできる等々力橋の着工も遅れるだろう。
    この橋は、多摩川を渡るのに丸子橋か多摩川大橋までいかなければならなかった人にとっては朗報で、フロンターレサポーターの多くも恩恵を受ける(東京へ行きやすくなる)のだ。
    私は実にこの橋の完成を楽しみにしている。

    それでも試合は続いていく

    リモートマッチだろうが、観客制限があろうが、リーグは間もなく再開され、待ちわびていたサッカーが見れるようになる。
    この喜びをどう表現すれば良いだろうか。

    久しぶりに休止していたDAZNを復活させなくてはならないし、スタジアムに行けなくてもユニフォームを着てテレビ観戦したい。
    ユニを着たい!

    世界中の様々な分野の企業や商店が苦境に立たされている。

    僕らに出来る事は限られている。そしてフロンターレの為に出来ることの1歩は応援することなんだ。
    テレビ(DAZN)を見て、サッカーがある喜びをSNSで分かち合い、勝った嬉しさ、負けた悔しさ、引き分けたモヤモヤを共有することで、少しずつサッカーのある日常を取り戻して行こう。
    そして近い将来、満員の等々力のサポーター皆が肩を組んでバラバラを歌うのを想像しよう。

    誰かを貶めたり罵ったりそんな事にエネルギーを使っている場合ではないのだ。
    声に出さなくても心で大きく叫ぼう
    「フロンターレ!! フロンターレ!!」

    • コメント: 2

    春はまだか やっぱりホーム等々力は素晴らしいのだの巻

    2020日本代表ユニフォーム(迷彩柄):スマホ待ち受け(壁紙)画像

    コメント

      • 匿名
      • 2020年 7月 14日 1:02pm

      先ほど、2020シーズンチケット払い戻し申請したのですが、
      5分と経たず振り込まれましたよ。
      ビックリ

        • サイト管理人
        • 2020年 7月 14日 1:19pm

        払い戻し対応が早いのは素晴らしいですね。どれだけサポーター思いかが伝わってきます。
        お国にも見習ってほしいですね。(笑)

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