フロンターレサポーターになるキッカケをくれた四本脚の友達

 

物事の始まりは全て小さな奇跡が重なって起こる。
私とフロンターレの出会いも同様に小さな奇跡が重なって初観戦へと繋がったのだ。

本日は趣向を変えて、私の古い友達に敬意を表し、私がフロンターレサポーターになったキッカケを記したいと思っています。

フロンターレサポーターになるキッカケをくれた四本脚の友達

川崎市への引っ越し

私は3匹の犬を飼っています。
中でも長老の犬は16歳。長年にわたる四本脚の友達です。
ここ数年、毎年春には14番を付けたベビーユニフォームを着せるのが恒例となっています。
最近はドッグ用のウェアが発売されていますが、長老犬だけは毎年14番のベビーユニを買っています。

さて、時は2013年。その頃フリーランスだった私は(今は東京のIT系で働いています)、静かで犬の散歩に最適な所に気分転換を兼ねて引っ越しをしようと考えていました。

方位学的に武蔵小杉方面が良いと知人がいうので、40数年住んだ東京から初めて多摩川を渡ることにしたのです。

なによりも犬3匹飼っても良い物件は少なく難儀しましたが、小杉から少し離れているものの、静かで多摩川の近くの物件に巡り会えたのです。
当時は住民票は東京においたままでしたので、この時点で私は純粋な川崎市民ではありませんでした。

それまでの私の川崎に対するイメージは最悪でした。ガラが悪い、治安が悪い、公害、そんなイメージでした。
何度かラゾーナには行ったことがあるものの、他の川崎地区の情報はゼロでしたし子供の頃から聞いた(学んだ)話やメディアのニュースでの悪印象が強かったのです。

それでもこの地に引っ越そうと思ったのは、犬の散歩に最適な多摩川が近くにあること。
静かな住宅街であることが大きな要因でした。そう。私の生活は犬が中心なのです。

さて、無事に引っ越しが終わり、毎日夕方4時に多摩川土手にワンコ達三匹を連れて散歩に行くのが日課でした。
夕暮れ時の多摩川の土手は美しく、穏やかでとても気に入っています。

休みの日には小杉や溝の口、二子玉で買い物をしたり、住むにも十分。
渋谷や銀座なんてもう必要ないんです。
自宅が仕事場でもあった私はすっかり多摩川を越えて東京へ行くのが億劫になっていました。

それは、とある日の散歩から始まった

出典:https://town.ietan.jp/ie-kawasaki/32

川崎市で暮らすようになったある日の事、犬三匹を連れて散歩をしていたら、遠くの方から歓声が聞こえたのです。

「どこかでイベントでもやっているのだろうか?」

そんな感じでそのことはすぐに忘れていました。

何週間かして、今度は開けてある部屋の窓からその歓声が遠くの方から聞こえたのです。

気になってインターネットで調べてみました。
調べたところで、検索キーワードが悪かったのか、結局分からずじまい。

仕方が無いので、声のした方へ、ある日曜日に犬たちを連れて歩いてみました。
15分くらいすると等々力緑地というのがあったのです。

川崎ミュージアムという美術館もあるではないですか。
私は緑地内にある、まるで避暑地のような等々力の森を散策しました。

しばらく歩くと野球場とスタジアムが見えてきました。
調べてみると等々力陸上競技場というJリーグの川崎フロンターレの本拠地だということが分かったのです。

どこかで聞いたことがあるな。。ああ、ヴェルディ川崎の本拠地だったところだ。
昔は地上波でJリーグの試合が放送されていたので、そのへんはうる覚えで知っていたのです。

いざ初観戦へ

それまでサッカーと言えば代表戦をテレビで見るくらいだった私は、遠くから聞こえてきた歓声=なんだか楽しそうだ。
という単純な動機で妻と相談し、一度観戦に行ってみようとなったのです。

形から入る私はサッカー初観戦についてネットで調べ、オンラインでコンフィットTシャツを買い、現地でタオル(ネットで必須アイテムと書いてあった為)を買いました。
選手を知らないので、Tシャツの背番号は私の誕生日の13番を選んで買いました。

最初は凄く緊張したんです。
だってサッカーファンのイメージって荒ぶった若者がオリャオリャ言っているイメージでしたから。

メインスタンドの席を買ったのですが、ハーフタイム中に恐る恐るバックスタンドへ行ってみました。

そこで見た光景は本気の応援。。。。
歌って跳ねて、旗を振って。平和なメインスタンドと違いました。私の苦手な体育会系なんです。何もかもが。

「こ・・これは・・・」

気がつけば私の妻は、まだチャントも覚えてないのにコンコースからジャンプして応援しているではないですか。何という適応力(笑)

そうこうしているうちにそれまで0-0のスコアだったのが、誰かがゴールを決めたらしいのです。
等々力陸上競技場中に歓声が湧き上がりました

「あ、これだ!この声が聞こえてきたんだ。」とこの時、犬の散歩中に聞こえてきた不思議な歓声の原因が分かりました。

観客は皆、笑顔でタオルを振っています。

応援の人達は歌を歌っていました。
「ヨシコ、ヨシコ♪ 川崎のヨシコ♪」
不思議な歌だ・・
誰だヨシコは? そんな事を思いながら私達は自分たちの席へ戻りました。

ゴールを決めたのは大久保嘉人

出典:https://www.frontale.co.jp/goto_game/2013/j_league1/13.html

相手チームも1点を取り同点となり、試合も終盤に差し掛かり、激しいボールのラリー(カウンターという言葉を当時は知らなかった)に、私達も興奮していまいた。
そして残り時間僅かなところでフロンターレの13番の選手がゴールを決めたのです。

私達は「ウォオオオ!」という声が自然に出ていました。
そして一生懸命タオルを振ったのです。(このタオルを振る感じがまた楽しい)

そしてまた、あの不思議な歌が聞こえてきたのです。
「ヨシコ、ヨシコ♪ 川崎のヨシコ♪」

ゴールを決めたのはさっきと同じ選手。大久保嘉人でした。
少しして試合は終わり私達は大興奮のうちに府中街道を歩いて帰りました。

あの「ヨシコ、ヨシコ♪ 川崎のヨシコ♪」が大久保嘉人の応援歌であり、ヨシコではなく、ヨシトだったというのを知ったのは、それから大分あとです。(鈍感)

そして、たまたま私が選んだコンフィットの背番号13番の選手が大活躍し、もちろん私のハートを鷲掴みにしたのは大久保嘉人でした。

なんてサッカー(Jリーグ)って面白いんだ。観客も選手のプレーも想像以上に高いレベルだった。そんな感情に包まれていました。

初観戦の翌日、私は犬の散歩をしながら、フロンターレ・ラビットを何度も何度も適当な歌詞で口ずさんでいました

やがて私達は後援会に入り、ユニフォームを買い、気がつけば等々力の試合は全試合行くようになっていました。近場ならアウェイも行きます。
基本はメインスタンドですが、昔は初観戦時と同じように後半だけバックスタンド側で応援していたこともあります。

今では難しいこととなりましたが、後援会特典の自由席券を使ったり、当日アップグレードなんてのも余裕でしたね。(懐かしい)

あれから嘉人は3年連続得点王となり、チームの成績は振るわないこともありましたが勝てば嬉しく、負けてもなんだかニヤニヤしながら家路につく日々でした。

あの日から川崎フロンターレは私達の生活の一部になり、初観戦から2年後には晴れて川崎市民(住民票を移す)となり、もはや東京に戻ろうとは思っていません。
そうです。ラブカワサキなのです。

さらば僕の四本脚の友達

どうしてこんなブログを書こうと思ったか。

それは、あの遠くから大歓声が聞こえてきた時に3匹の先頭を歩いていた長老犬が、最近旅立ったからなのです。
今住んでいるところを選んだのも犬との暮らしを考えてのことでしたし、フロンターレを知ったのも犬の散歩がきかっけでした。

初めて等々力緑地へ行った時から今でも等々力緑地へはたまに散歩に行きます。(もちろんユニを着せて)

フロンターレに魅了され、アウェイはテレビ観戦でしたから、その時は皆(ワンコたちも)でユニを着て応援し、フロンターレが1点取るごとにボーロを一つあげるというのが我が家のルールです。
そういえば一昨年のフロンターレ展で、嫁と犬たちがユニ着てテレビ見ている写真が展示されていたので驚きました。
今年は凄く点を取るので、犬たちもテレビでサッカーが始まると分かるようでソワソワしているのです(笑)。

長老犬は今年に入り徐々に痩せはじめ、今年の1stユニのベビーユニはブカブカになっていたのでドッグ用ユニを着せていました。
コロナが始まり、同じ頃命の期限を知りました。厳戒体制時は私が再び家にいる(テレワーク等)ことが多くなったのは彼にとっては幸いでした。

そして9月のある日、彼が旅立ち、あれから犬用クロゼットにあるベビーユニを見ることはまだありません。
でもフロンターレを応援して楽しいと思う時、あの等々力に行くきっかけを作ってくれた彼との散歩の日を思い出します。そして私の心の傍らには彼がいつもいます。

大好きで大切な僕の四本脚の友達。沢山の愛をありがとう。沢山の癒やしをありがとう。
そしてフロンターレという人生の楽しみを与えてくれてありがとう。沢山の楽しい時間をありがとう。
君に出会えて幸運だった。
ずっとずっと忘れずにいるからな。安心して虹の橋で走ってこい。
そしてまた、いつか一緒に走り回ろうな。

10月31日の憲剛の誕生日であるFC東京は、人間で言えば彼の49日にあたります。
彼の14番のベビーユニを忍ばせて応援するつもりです。

どうもしんみりした最後ですいません。

皆さんのフロンターレを応援するようになったきっかけとか知りたいですね。
よしっ!

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