今年一番印象に残った試合:26節コンサドーレ札幌戦とエウシーニョが得点できなかった原因

    今年もありがたいことに我らがフロンターレは優勝し、DAZN元年である去年から2連覇。
    フロンターレは連覇したことによって、2年連続でDAZNマネーを得ることとなります。
    まだどこのクラブも1位のDAZNマネー(理念強化配分金)を得ていないのだから、今年、来年と受け取る優勝クラブに与えられるこの栄誉は大きなアドバンテージになることであろう。

    来季受け取る理念強化分配金は2017優勝分の2回めの支払い4億+2018年優勝分1回め支払い10億の計14億。3億円の優勝賞金と均等配分金3億5000を足すとJリーグ分で合計20億5千万(これ以外にカップ戦等の賞金が加わる)

    このDAZNマネーに関しては、また改めて記事を書くとして、今日は今年最も印象的だった試合について振り返りたいと思います。

    バカ試合となった26節コンサドーレ札幌戦

    この試合には多くのポイントがありました。

    ・ルヴァンを敗退し、前節のガンバ戦も負けている中で、優勝を狙うには絶対に負けられない試合だったという点。
    ・19節以来のスタメンとなた奈良ちゃんの出来
    ・カップ戦でボランチ出場し、久しぶりのCBとなった谷口の守備
    ・北海道での大地震(北海道胆振東部地震)直後での札幌戦

    等々力競技場にいた私の頭の中にあったのは、「首位(広島)を追うには連敗は出来ない」という事でした。
    それくらいの嫌な流れで来ていたのは事実でした。それ加え、北海道で起きた大地震直後の札幌戦ということでのやり辛さ(私個人の感情)もありました。

    試合は、いつものように相手チーム(コンサドーレ札幌)が序盤にプレスを掛けてくる展開。
    今年はこれに何度もフロンターレは苦戦してきました。
    流れを変えたのは家長。ドリブル突破で相手を切り崩し、流れを変えようとしていました。
    そして28分、前線でボールを奪った中村憲剛のパスに今年のMVP選手である家長がゴールを決めて先制点を取ったのです。
    家長は、この試合の7点のうち5得点に絡む活躍でしたが、もはやフロンターレサポーターの中では、それは驚きでは無い程に、家長のこうした活躍は当たり前になってきていましたね。

    あとはお祭り騒ぎ。
    前半の3点は、前線でボールを奪ってからの得点。(家長・中村・阿部)
    後半は家長のクロスから下田。1対1を制した悠。またまた家長のクロスから知念の投げキッスゴール。そして碧君のJリーグデビュー戦初ゴール。
    もうお腹いっぱい大満足。伝説のバカ試合となる7-0という圧勝でした。

    この試合が印象的だった理由としては、フロンターレの勝利の方程式というか2018年版勝ち方を見た気がしたからです。

    ・前線からのプレスによる得点力の向上
    ・圧倒的な家長の存在感
    ・エウソンの守備と得点0
    ・奈良ちゃんの大復活
    ・クリーンシートでの勝利

    今年エウシーニョが点を取れなかった理由


    この試合、大きなポイントはクリーンシート(完封勝ち)での勝利ということです。
    フロンターレは、前線でボールを奪うシーンが多く見られ、攻撃の為の守備というのが定着し、形になった試合でもあった気がします。
    特に中村憲剛のプレス技術は素晴らしいものがあります。

    さて、超攻撃型サイドバックとして名を馳せるエウシーニョですが、この日もゴールは無く、結局2018年のシーズンは2得点(リーグ戦)で終わりました。
    これはJリーグへ移籍してから最小得点(去年もリーグ戦は5得点 ※15節まで怪我で欠場)でした。

    エウシーニョが、今年点を取れなかった原因が、この試合には沢山詰まっていました。

    攻撃というところで言えば、今年無双だった家長昭博が、縦横無尽に走り回るという点があります。
    去年だったら、家長が左に行けば阿部ちゃんが右に、もしくわ悠が右に入り、エウシーニョが前に行っても誰かにカバーしてもらうことができましたし、右からも左からも攻撃を仕掛けられる状態にありました。
    今年の家長のポジションは、そのまま攻撃の起点となるケースが多く、エウソンの前に誰もいないが為に(入ってもボランチの選手)、自由に前に来ることが出来なくなったのです。

    試合の序盤こそ右にいる家長も、じれて左へ行き打開するシーンが多く見られ、チーム全体でのシーズンを通しての数字も左でのプレーエリアの方が右プレーエリアより多く、シュート率も右の倍以上になります。
    これによりエウシーニョは守備をせざるを得ない状況になっていたと言えます。
    それでも、この札幌戦。札幌の菅選手を封じ込め、クロスを上げさせなかったエウソンの守備は素晴らしいものがありました。
    フロンターレが今年リーグで最小失点で優勝できた原因の一つでもあります。

    それでも点取り屋のエウソンはこうした状況を何度も家長と話あい、ときにはプレースタイルの問題でエウソンと喧嘩をしたとインタビューで家長が話しています。
    また下田のゴールシーンが顕著な例ですが、家長のクロスは、ゴール前に詰めていたエウソンの頭上を超え、下田のゴールをアシストしています。
    家長のパスは優しく制度の高いものであり、エウソンは、(その時の流れや戦術的な問題もありますが)この恩恵に預かれなかったということです。
    実際、エウソンを攻撃に使うパスを出すのは憲剛か僚太が多く、家長からエウソンというパターンは、ほぼ皆無だったと言えます。

    エウソンは今年のシーズン限りでで川崎フロンターレから去っていきました。契約上の問題(エージェントや父が絡む)として合意に達しなかったと言われています。
    お金を求めるプロなのだから当然ではありますが、彼が去っていった理由のひとつにプレースタイルがあるのならば寂しさと同時に納得するものがあります。

    来季は清水エスパルス入が噂になっていますが、新たなる地で「そこにエウソン」を見せて欲しいものです。

    フロンターレ公式ハイライト動画

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    今年も一年ありがとうございました


    このブログも、この記事をもって今年の最後とさせて頂きます。
    今年は、仕事が忙しく、後半はなかなか更新が出来ず、観戦時の写真アップがメインとなってしまいました。
    それでも多くのアクセスを頂き、また、この記事を読んでくださった方にも感謝の気持ちです。

    当初は自分の目で見たフロンターレの記録として始めたブログですが、最近ではそれもままならずでしたが、来年は原点に帰り長文ではなくても豆に更新を続けていきたいと思っています。

    連覇を遂げ、我々フロンターレサポーターにとっては素晴らしい一年となりました。
    皆様の2019年が更にエキサイティングで笑顔に満ち溢れた一年となりますように、心からお祈り申し上げます。

    それでは皆様良いお年をお迎えください。
    来年もよろしくおねがい致します。

    • コメント: 2

    川崎フロンターレ、ブラジル2部ヴィラ・ノヴァより右SBマギーニョ獲得か?

    フォト70枚 2018年J1アウォーズ 川崎フロンターレ選手

    コメント

      • 匿名
      • 2018年 12月 30日 5:17pm

      いつも楽しみに拝見しています。サッカーの難しいことはわからないので、あーそうだったんだー。と、納得しながら読んでいます。
      来年は大きく変わりますね。どんなフロンターレになるのか、楽しみです。
      来年も楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

        • フロスキ管理人
        • 2018年 12月 30日 8:59pm

        嬉しいコメントありがとうございます。私も戦術的なことなどはあまり詳しくなく、楽しく観戦をモットーにしています。来年も楽しみましょう。来年もよろしくお願いします。

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