Mind-1プロジェクトを通して実感できること。あれから8年。明日を生きたかった人の為に。

    平成は災害が多かったと言われています。
    災害から学ぶこと、すべてを、それぞれが教訓にすべきですが、中でも東北震災(3.11)は忘れることができません。

    私が川崎フロンターレサポーターとなったのは、震災以降でしたから、フロンターレの東北復興支援活動(Mind-1)を知ったのは3.11よりあとです。
    この活動には頭が下がる想いであると共に、フロンターレを誇りに思うひとつでもあります。

    きっかけは算数ドリル

    川崎フロンターレ公式より


    東北震災後、学校の授業再開にあたり、津波に流されて教材が無いという事態が起こったそうです。
    東北とフロンターレの絆はそこから始まります。

    震災直後、陸前高田市立広田小学校の教諭だった濱口智さんが、川崎市で教師をしている友人に「教材がない」と相談したことから、フロンターレが川崎市内の小学生に配布している算数ドリルを届けることになった。2011年4月、フロンターレのスタッフが小学校を訪問しドリルを渡したが、子どもたちはフロンターレのことも川崎市のことも知らない。「どこかもわからないところのドリルを使ってもらうのは忍びない。選手を連れてこよう」と、9月には元日本代表の中村憲剛らフロンターレ全選手によるサッカー教室が実現した。

    @東北震災新聞より抜粋

    度々ニュース番組などでも取り上げられるこの算数ドリルですが、本当に子供たちを笑顔にする素晴らしい教材なんだそうです。
    今でも毎年算数ドリルは毎年新刊が届けれられていて

    今では東北と川崎の人々相互が励まし合う関係に

    川崎フロンターレ公式より


    算数ドリルに始まり、フロンターレと東北の関係は深まっていきます。
    1年に一度のサッカー教室や陸前高田市民を川崎市に招き観光とサッカー観戦を楽しんでもらう「かわさき修学旅行」等。

    2014年には陸前高田市と協定を結び、毎年恒例となる合同イベント「高田スマイルフェス」の開催。
    2015年からは、今ではすっかり恒例となった「陸前高田ランド」がフロンパークで開催されます。
    これは毎年凄い盛況で、どの食べ物も大行列です。
    陸前高田の多くの事業者が出店してくれていますが、実は交通運搬費や売上を考えると、こうしたイベントへの参加は普通は消極的なんだということです。

    川崎フロンターレ公式より

    それでも陸前高田とフロンターレが重ねてきた交流が、陸前高田の人たちが逆に川崎を応援したいという相互協力が出来る関係になっているというのは素晴らしいことです。
    天野さんを始めとするプロモーションスタッフの努力の賜物かと思います。

    Mind-1プロジェクトと募金活動


    武蔵小杉や溝の口駅を利用している人ならば、一度は見たことがあるのではと思いますが、今でもフロンターレは駅前で定期的に募金活動をしています。
    ボランティアのサポーター達と共に、寒い日も暑い日も。
    本当に頭が下がる思いで、見かければ少額の寄付をしていますが、本当に大変なことだと思います。

    Mind-1公式サイト

    ベガルタ仙台戦では無い緩衝帯


    仙台サポーターと川崎フロンターレのサポーターは以前から交流があったそうです。
    その矢先の震災。そして川崎と陸前高田の絆。
    こうしたことから、ベガルタ仙台戦では緩衝帯が設けられていないのです。

    世界でも稀なケースだそうです。仙台戦では熱い試合内容が多いのですが、こういうサポーター同士ハイタッチするような関係がこれからも続くとよいですね。

    緩衝帯とは、ホームとアウェイのサポーターとの間に空席の地帯を設けることで、乱闘を防ぐためのものです。
    過去には緩衝帯が設けられていませんでしたが、サポーター同士の激しい乱闘問題から設置されることとなったらしいです。

    災害から学ぶ続けることの大切さと、相手を思いやる気持ち

    私は災害などで多くの人の命が失われた時、いつも思うことがあります。
    全ての犠牲者が、どれだけ明日を生きようと思ったか、明日を生きたかったんではないだろうかと。

    こうして私は、今でも健康に暮らすことが出来ているのですから、そうした人達の為にも、まず自分が笑顔で健康に。
    他の事もそうですが、フロンターレの応援(試合観戦)は、心の底から私なりに楽しんでいるつもりです。
    そして、無理のない範囲で被災地の為にできることは何か、そして日頃から人の立場に立って考えるように心がけています。
    こういうと聖人君子みたいですが、けしてそういう訳ではもちろんありません。

    フロンターレのサポーターになり、復興支援関係のイベント等に参加して、よりこの思いが強くなりました。
    支援は一方通行だけではなく、相互関係が大事であることも学びました。互いに手を取り合えることで関係は、より長く続くと思いました。

    そして隣の笑顔は自分の笑顔と思って生きるようにしています。
    そして今日3月11日には、あらためてそういう自分であるか再確認する日でもあるのです。

    最後に、東北震災をきっかけに知った「あおいくま」という言葉を紹介します。思い通りにいかずイライラした時などは特に自分に言い聞かせるようにしています。
    もちろんフロンターレが中々勝てない時も「あおいくま」です。

    「あ」ーーあせるな
    「お」ーーおこるな
    「い」ーーいばるな
    「く」ーーくさるな
    「ま」ーーまけるな

    間もなく、あれから8年が経とうとしています。
    合掌

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