ルヴァンカップ準決勝ベガルタ仙台との試合。1legを3-2と敗れて迎えた2legはホーム等々力。
そう。ここは川崎等々力劇場。何があっても負けられない試合なのです。
結果としては2legを3-1とし、トータルスコア5-4として川崎フロンターレが8年ぶりルヴァンの決勝へ駒を進める事ができました。
目次
2-0とするも、奈良のレッドカード退場で重くなった等々力の雰囲気
前半にイエローをもらっていた奈良ちゃんが後半早々の52分、中野に対するファールで2枚目のイエローが出され、この試合累計2枚、レッドカードで退場に。
後半開始直後に三好がこの日2点目となるゴールを奪い、盛り上がっていただけに、奈良ちゃんの退場は誰もがACLの悪夢を思い出したに違いありません。
ここで注目されたのは、誰と誰が変わるか。
3バックという選択肢はあるわけもなく、板倉が、ここまで攻守に動きの良かった森谷と変わり、CBに入りました。
とりあえず4バック 中盤にネット・憲剛・家長・三好の4人。そして悠のトップというフォーメーションに。
分かってはいるものの、心の中で私は「憲剛は残してくれよ」と願いました。
しかし10人で戦うこととなった矢先、奈良からイエローを引き出した中野が59分にゴールを奪い2-1となります。
この日、中野にとって一番の鬼門だったはずの奈良ちゃんからイエローを引き出した中野は、したたかで成長を感じました。やはりスタメンで起用され続けているだけありますね。
そして直後の彼らしいドリブルからのゴール。お見事。
これで2試合の合計は4-4の同点。アウェイゴールで上回ってはいるものの、このままでは逆転もありえる絶体絶命のピンチでした。
鬼木監督の交代カードに見える攻撃の姿勢
失点直後、すぐに憲剛を中心に選手たちが集まり、動きや意思の確認をしていました。
浦和のときは、自分はみんなに託すしかなかった。今度は自分が勝つために持っているものを出す。それだけ。タツヤだったりハイネルを入れてくれて、後ろのバランスを崩さずに前に行ってこい。こっちからするとわかりやすかった。ハイネルも走ってくれたし、タツヤは点を取ってくれた。よかったと思う。相手が違うし、今回はスタジアムも等々力。一概には言えないが、あのときの経験はあったと思う。
中村憲剛
そして鬼木監督とも話す姿が。
守備だけだと絶対にやられるから、プレッシャーにいく時にはタツヤを前に上げて、ダメだったら下げてという作業。追う時も1枚で追うのではなくて2枚で追う時はしっかり追ってという話をしました。
鬼木監督
66分に三好に変わって長谷川。そして83分には悠に変えてハイネルが投入。
あと1点取るぞ!という意思が等々力競技場全体を包みました。
そして後半90分。ドキドキのフロンターレサポーターに歓喜の雄叫びが。
待望の長谷川竜也の追加点。これで勝負有りです。
その後も、攻め続ける姿勢は笛が鳴るまで変わらず、とうとうフロンターレがルヴァンの決勝へと駒を進めたのです。
コースを狙ったというよりは、練習から左足でいいフィーリングで蹴っていた形に持っていくことができた。コースに関してはラッキーという感じ。3-1になってからも1点取られると延長戦になるのは、みんなわかっていたと思う。最後まで気を緩めることなく戦うことができた。仙台も必死だったが、それでも負けないという自信を持ってみんなプレーしていた。
長谷川竜也
フロンターレといえば、メンタル面で弱かった印象もありますが、この試合ですっかりそうした部分の成長も感じさせてくれました。
なんていったって僚太も阿部ちゃんもいない状態だったのですからね。
体力の限界を超えて走った家長昭博
家長には毎度驚かされますが、この日も走りに走り、後半は息が上がり、足が吊り、それでも果敢にスプリントする姿は多くの観客に感動を与えたのではないでしょうか。
僚太の穴を埋める存在の一人でもあり、縦横無尽に走り、ボールを回す姿には、目頭が熱くなる思いでした。
そして奈良ちゃんの分までDFもこなし、中野をマークしていましたね。
いいぞアキ!
そしてやっぱり家本政明主審。かれの試合は何かが起こる。ある意味持ってるとも言えますが(笑)
家本さんの試合は勝率が高いというのも不思議なご縁ですが、とにかく勝ててよかった試合でした。
※選手コメントはフロンターレ公式より抜粋
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