誰にも真似の出来ない面白いサッカー 風間ダービーはプレー再開4秒で嘉人が決勝点

    @画像はJリーグ公式より

    J1第4節 名古屋グランパス×川崎フロンターレの試合。
    メディアでは風間ダービーと称し、注目されていました。

    風間サッカーVS風間サッカーの進化版である鬼木サッカーの試合は、双方のサポーターのみならず、多くのサッカーファンが楽しみにしていたのではないでしょうか。

    誰にも真似の出来ない面白いサッカーを見せたい

    この言葉は、2016年に風間監督がフロンターレの監督退任を決めた後に、残りの試合について語った言葉です。
    風間監督が名古屋へ行き、一年でJ1へ復帰して古巣フロンターレと戦うことで、この言葉が実現できたのでは無いかと思う程、面白い試合でした。

    風間監督が「面白いサッカー」に拘っているのは、フロンターレ時代から見ても分かることですが、名古屋の監督になってからも「もっと面白いサッカーがしたい。勝つことと、どう勝つかを一緒にしなかったらお客さんも来ない」と言っていますし、それはフロンターレのサッカーにも根付いています。
    もっとも元々フロンターレには憲剛を始め、長嶋茂雄やイチローばりにファンの視線を意識した選手が多いのですが。

    試合後の風間監督の笑顔も、そうした面白いサッカーを見せられた満足感も多少はあったのかもしれないなと思いました。

    研ぎ澄まされた真剣勝負

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    ポゼッションサッカーや、パスサッカー等と言われますが、試合開始直後にボールを握り続けたのはフロンターレ。
    特に大島僚太の凄まじいボールのキープ力、スペースを空ける動きやパスは、間近に迫る代表戦での活躍も期待せずにいられない程の仕上がりでした。

    序盤こそフロンターレのポゼッションが大きく上回っていましたが、中盤から名古屋もボールを握り始め、フロンターレの攻撃に対してコンパクトなDFは、試合をしながら上手く修正してきたなと感じました。

    剣術の名人同士が睨みあうような緊張感がピッチを漂いました。名古屋のパスワークもフロンターレの鏡を見ているような、まるで麻生グラウンドでやるAチームBチームでのミニゲームを見ているかのようなテンポの良さでした。
    もしかすると、名古屋の選手もそう感じていたかもしれないですね。
    予想以上に守備も良かったし、球際のあたりも上手い感じで、無駄なファールも無く、生まれ変わった名古屋を見ることが出来ました。
    まだまだ風間サッカーとしては発展途上のチームかもしれませんが、これからどんどん強くなってくるのでしょう。
    特にシャビエルは良い選手ですね。次の等々力での対戦が楽しみです。

    ノボリと車屋先生

    この試合もCBには車屋が入り、左SBにノボリ。
    今年のノボリはキレキレで、この試合でも素晴らしいプレイを見せてくれました。
    特にシャビエルとのマッチアップは見ごたえがありましたし、今年は推進力だけでなく、守備面でも良いところを見せてくれています。

    それにしても奈良ちゃんやエドゥの代わりに入っているCB車屋の安定感。
    誰かが休んでも、代わりの選手が期待に応えるというのが優勝争いをするチームの条件だけに頼もしい存在の車屋先生とノボリ。
    この2試合CBだった車屋先生には、代表戦ではSBで思いっきりブブンブンと行ってほしいものです。

    攻撃で前に出たかったが相手が攻め残ることが多くて、逆サイドのエウシーニョも高い位置を取っていたので、そのあたりのバランスを見ながらプレーした。攻撃に出る回数は少なかったが、相手のカウンターの起点や押し込まれたときにしっかり止めるというのは意識していた。ある程度パスコースを限定すればみんなの戻りが早かったし、アベちゃん(阿部浩之)がうまくカバーしてくれていたので助かった。
    登里享平@フロンターレ公式
    名古屋はすごく良いチームだった。これだけボールを持たれる試合はなかなかないし、押し込まれている分、ボールを奪ってからも攻めにくさがあった。ただ後半になるにつれて、スペースが生まれてカウンターで突けていたと思う。相手は真っ向勝負できた。
    車屋紳太郎@フロンターレ公式

    後半途中出場の大久保嘉人。4秒で決勝点

    後半64分、家長に変わってピッチに入ったのは大久保嘉人。
    試合再開は憲剛のFKからでした。試合再開4秒後、嘉人のヘディングがネットを突き刺し、先制点。
    いやぁ持ってるとはこういうことなのか、さすが野生児大久保嘉人健在でした。
    リーグ戦初ゴールとなり、久しぶりにヨシメーターも更新され、180に。
    それにして憲剛は良いボールを蹴る。

    ファーストタッチでゴールしたのは初めて。途中で出ることがあまりないので。相手の間、間を取れば、あまりプレッシャーがこない。それはわかっていた。だったら、引きつけて出す。焦らなくても相手を食いつかせる。勝っていたので、向こうを走らせることを考えていた。リーグ戦はあまり出ていなかったが、最初から出れば取る自信はある。
    大久保嘉人@フロンターレ公式

    それにしても最後の最後に失点を防いだ谷口彰悟。さすがだ。
    失点ゼロ。これ大事。

    最後の風間監督に握手を求める鬼木監督や選手の姿にも涙だったのです。

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