明治安田生命J1第24節はホーム等々力で迎えたベガルタ仙台戦
フロンターレサポーター席と仙台サポーター席の間には、サポーター同士のトラブルを避ける為の緩衝帯が無い。
ここ数年での満員の等々力競技場では、それが良く分かる。
どんなに熱戦を繰り広げても(実際最近はいつも熱い試合ばかり)、サポーター同士は試合の前後はとても良い関係を築いている。
これもフロンターレのクラブとしてのあり方がそうさせているのだろうし、フロサポでいることを、とても誇りに思える、そんな日なのだ。
試合の方は、憲剛が後半10分に今季5点目となるゴールを決め、1―0で勝利。5戦負けなしで勝ち点を46に伸ばした。
首位広島も勝った為、勝ち点差6は変わらずだが、フロンターレは消化未試合が1つある為、広島もウカウカしていられないのだ。
目次
ネットの穴を埋める守田の存在と最強のトライアングル
フロンターレの初優勝を支えたボランチ、エドゥアルド・ネットがWカップによる中断中(夏場の移籍)で名古屋へ移籍し、一時はどうなるかと思ったボランチだが、今年のルーキー守田が堂々と穴を埋めている。
全てのプレーをネットと比較することは出来ないが、ムラが無く、常に全力でプレーする姿は、試合中にも家長・僚太・憲剛らのアドバイスを聞きながら毎試合進化を遂げている。
試合を見ていると、ルーキーであることなんて思い出すこともない程にセンスの良い動きを見せてくれている。この試合でも終了後カスペルスキー賞を受賞したのだからDFリーダー面での貢献度も高い。
縦のスルーパスも出始めているし、これから更にドキッとするプレー(パス)を見せてくれることだろうと思うとワクワクが止まらない。
守田が入ったことで、大島僚太・中村憲剛と形を成すトライアングルも更に流動性を増してきた。
そればかりでなく、前線の阿部ちゃんや家長・悠らも動きやすそうだ。
これは中断明けのチーム全体でのシュート本数に表れているように思えるし、大島僚太・中村憲剛の動きが過去シーズン一番に見えるのも彼の力が大きいのかもしれない。
ルール改正を承知で蹴り込んだ37歳児、憲剛のゴール
やっぱりスターだ。
そう思ったのは後半10分。
直前には脇腹を抑え倒れ込み、満員のスタンドを心配させたのも束の間の出来事だった。
憲剛が相手GKにプレスをかけた後、GKが蹴ったボールを、登里が前方にヘディング。そのボールを相手DFがタッチしたことでオンサイドになった憲剛が拾い、最後は右足で叩き込んだ。
「ルール改正でオフサイドでないのが分かっていた」
「講習会でちゃんと話を聞いていましたから」
「得点自体は相手のミスだけど、過程にはこれまでの蓄積が出ていた」
そう話す中村憲剛は、今年一番のBKBパフォーマンスを見せた。
等々力競技場全体にこだまする「ヒィーーア!」
ついでにゴールポストで、この日バイク川崎バイクと共にイベントに訪れていたひょっこりはんを真似たひょっこりパフォーマンスを全力で見せる姿は、天真爛漫まさに37歳児そのもの。
バイク川崎バイク
これがスターだ。これがフロンターレのバンディエラだ。これが憲剛だ。
こんなフロンターレサポーターでいることに喜びを感じる瞬間は涙が出る。
成熟期を迎える鬼木サッカー
昨年は守備の意識をより強くし優勝したフロンターレ。
今年は前線のプレスに加え、中盤でのパスカットからのショートカウンター等、攻撃はバリエーションを増やしている。
点を取れない試合でも点を取られない。なんて強いんだ。
途中5バックに変えてきた仙台は、カウンター一発狙いだったが、フロンターレはカウンターを与えず攻撃を続けた。
シュート数は仙台の5本に対し14本。
中村憲剛
去年は就任1年めにしてフロンターレ彼岸の初優勝へ導いた鬼木監督の進化は止まらない。
そして守田が加入したことで中盤トライアングルは成熟期に入ろうとしているのではないか。
あ!失礼しました。まだ誕生日前でしたね(汗)
ご指摘ありがとうございました。
修正させて頂きました。
憲剛はまだ37歳です!