明治安田生命J1リーグ 第6節 横浜FMと川崎フロンターレの試合は1-1のドローでした。
勝てなかったのは前半の多くの決定機をものにできなかったからというのは誰が見てもそうかもしれないです。
大島僚太が復帰したこともあり、ゲームを完全にコントロールしていただけに、もったいない前半ではありましたが、「あそこで決めていれば」というような事は長いシーズンの中では珍しい事ではないないのです。
むしろ、多くのチャンスがフロンターレサッカーの特徴である相手を崩して作ったものであることには光明を見出せた試合ではないかと前向きに捉えたいと思った試合でした。。
見えた得点の形
今年はここまで8得点ですが、相手を崩して決めるという形はあまりみられていませんでした。
開幕と第2節の4得点はヘディングによるものでしたし、ガンバ戦はCK絡みの1点と家長の右足でのゴール。
名古屋戦はFKから嘉人のヘッド。
それがマリノス戦では、得点には至らなかったにしても崩しまくった前半でした。
もちろん、こうしたプレーは見ているものを魅了するもので、テレビで見ていても興奮する面白い内容です。
欲を言えば前半に1点でも欲しかったところですが、こればかりはケセラセラ。
心配された大島僚太も復帰しました。やはり僚太が入ることで、生きてくる選手がたくさんいるのですが、その筆頭がエドゥアルド・ネットです。
ネット得意の長い縦パス(オフサイドを取られた知念へのパスもすごかった。)も決まっていましたし、前節広島戦でのネットとは別人でした。
中盤でしっかりと組み立ての出来るフロンターレは、やっぱり強いです。
W杯までの連戦を、どう乗り切るかを考えた時に、こうしたサッカーが戻ってきたのは大きいと思った試合でした。
あとは決定機を活かせるかというところですが、昨日の試合は知念ばかりを攻める事は出来きないですね、他の選手も同様にチャンスがありましたし、やはり知念の裏へ抜ける意識やフィジカルは、これから更に成長していくであろうことを考えると期待しかないです。問題は、使いながら育てていくのかというところですが、それは監督にお任せして、我々は応援するのみです。
後半のカードの切り方
今年よく見られる光景としては、前半に飛ばし過ぎる為、後半足が止まるという事です。ひどい時は前半30分くらいから足が止まった試合もありました。
これは今に始まった事でもないですし、サッカーならばどこのチームも同じことなのですが、パス回しに加えて守備への意識が高くなったフロンターレは、風間監督時代に比べて走行距離はもちろんスプリント回数も増えています。
今年は左右に振るシーンも多く見られますし、マリノス戦以前では、セカンドボールが取れずカウンターを仕掛けらて走らされるといった事が多かったのも原因かもしれないです。
鬼木監督が「前へという意識が強かった。そういう意味で言うと、迫力のある展開をしてくれた。(ピッチの)幅も使ってダイナミックな攻撃はできていたと思います。だからこそ、それだけパワーを使ったので点を取りたかった」(@GOAL)と言っていましたが、個人的には後半早々に嘉人を入れて、決定力不足を解消して欲しかったと思いました。
そして斎藤学が、古巣マリノス戦で復帰しました。大ブーイングの中に混じる拍手がサッカー愛を持ったサポーターの涙を感じました。
学はいきなりドリブル突破を見せ、フロンターレには無い個の力を魅せ、これからのプレーに期待させてくれました。(個人的には長谷川竜也もそうした力は持っていると思いますが)
嘉人の存在もそうですが、後半疲れてきたところに嘉人や学が入ってくるのは相手にとって嫌でしょうね。
感謝の気持ちしかない。
ケガから復帰して試合に出たいという思いはあったが、本当に来たという感じ。結果を残せれば良かったが、やはりそう簡単にはいかないなと。
個人的にはシンプルにサッカーを楽しもうと思っていた。休んでいた期間が長かったので、自分にとってどれだけサッカーが大きいものか実感した。
ただ、プロとして結果を残せるようにしないと。今回もラストパスが通らなかったり、最後のところで決めきれなかった。
フロンターレは能力の高い選手が多いので、試合に出るためにはチーム内の競争があって、出たときに結果を残さなければいけない。
齋藤学@川崎フロンターレ公式
そういうところは、この後の練習とか試合の中で組み込んで行ければ、すごく大きな武器になると思う。相手はやっぱりくぎ付けになると思う、嫌な意味でね」
中村憲剛@GOAL
タレント揃いのフロンターレの中で、左ハーフは阿部ちゃん・長谷川・学・嘉人まで競争の激しいところです。
スタミナが切れた頃に投入するのは、とても贅沢な使い方ですが、学や長谷川竜也は相手にとっていやなカードになりますね。
それにしても1試合で交代できるのは3選手まで。
今のフロンターレの選手層を考えると、足りない!という贅沢な悩みは、私だけでなく鬼木監督も思っていることでしょう。
気を付けたい失点の仕方
今年は、ここまでで3失点。
去年の6節までは6失点でしたから。フロンターレのDF陣は優秀なのですが、失点の内容がCK絡みばかり。しかも昨日のように、得点の後にすぐ追いつかれるというのは勿体ないですね。
逆を言えば、それ以外は抑えているということなので、ここは評価の高いところでもあります。
この辺りは、すぐに修正してくれるのだろうと思いますが、今年は混戦になりそうな雰囲気のJ1だけに、失点は出来るだけ抑え、得失点差を貯金したいものです。
ACLに続いて奈良ちゃんのスタメン復帰も好材料ですね。奈良ちゃんがしっかりと守ってくれると、彰悟がラインのコントロールやビルドアップに集中できるという点もボールが繋がるようになる理由でもあります。
サイドバックの選手がセンターバックをやっていたのは悔しさもあったが、誰が出るかは監督が決めることだし、自分が試合に出たときは、自分にしかないものを出せるようにやっていた。
そういう風に臨んだ中で点を取られて引き分けに終わったのは残念。連戦なので、チームとしては切り替えてやりたい。
奈良竜樹@川崎フロンターレ公式
エウソンも今年は守備をしっかりしているイメージがあります(中澤のシュートコースを変えてしまったのはドンマイ)。それだけに電池切れも早いのですが。
さて、勿体ないドローだったマリノス戦。
僚太・学・奈良ちゃんの復帰。相手を崩すサッカーに、しっかり守れる守備。明るい未来、知念慶。
例えば悪魔が勝ち点2の引き換えに、これらをくれるのでしたら、取引に応じるでしょう。
そう思えば悪い試合では無かったと思いますね。
なによりも一サッカーファンにとって、エキサイティングな試合だったでしょう。
相手からのブーイングもサッカーの華でした。
ハイライト動画
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