アウェイ連戦疲れの上に前節と同じメンバーで挑んだ12節は、ホーム等々力競技場での浦和レッズ戦。
雨が降り、疲れた体には濡れた芝生が重く感じたかもしれません。
結果は0-2と敗戦でした。
アウェイ連戦の疲労
連戦疲れの見える選手たちの中でも、日頃スプリントの多い選手は、疲労の限界に達していたように見えました。
特にエウソンと家長は、前節右サイドからの攻撃がハマっていただけに、この日の試合では疲れからか機能していなかったように見えました。
ポゼッションは高いものの、全体的にリズム感に掛け、浦和の守備に阻まれ決定機を作れませんでしたし、守備のところでも、一本速いパスに付いていけていなかったのは、システムや技術の問題以上に疲れがあったのかもしれません。
この日、大島僚太が振り切った走りを見せていたのは、集中力を切らした悪い日のネットをカバーしてのものだったかもしれません。
特にナバウトとのマッチアップは見ごたえがありました。
いつもは、ボールを持つと敵に背を向けてかわすイメージですが、この日は球際でもあたり負けせず頼もしい姿を見せてくれました。
敗戦の原因を語るのはナンセンスですし、勝てば官軍負ければなんとやらですから、こういう試合の後は批判も多いでしょう。ネットでも沢山の意見を見ました。
個人的には長谷川竜也がベンチに入っていなかったのが??という感じでした。 調子の良い選手をベンチに入れているのでしょうが、嘉人や学に拘る必要も無い気がします。
こうした試合の後、中々席を立たずにチャントを歌い続けるフロンターレサポーターは久しぶりの光景でした。去年も見た景色でしたし、あそこから巻き返したのですからね。
次節はソンリョンが不在な上、ターンオーバーは必至でしょうから、どのようなメンバーになるのか、どのようなカードを切るのか采配に注目が集まります。
車屋紳太郎
自分は抜けた時期があるので体が重い感じはなかったが、ずっと出ている選手もいるし、攻撃のときのスピード感を出せなかった。前から来ているぶん、攻撃の場所は空いていたが、うまく顔を出せなかったのと、出し手も前に相手がいて出せない状況だったのかなと。もっとはがしながらスペースを空けることができればよかったが、ボールを前に運ぶ上で難しかった。全体的に動きが少ないと感じたし、無駄走りじゃないがスペースへの走りも入れていかないと。
小林悠
@川崎フロンターレ公式より
敗戦の重い空気を変えた奈良ちゃんのハイブリッドGK
交代カードを使い切った直後の70分にソンリョンがレッドで退場すると、車屋が鬼木監督に呼ばれ、指示を受けた後、GKユニ(新井がベンチの為、ベンチ外の安藤駿介ユニ)とグローブを渡されます。
「車屋GKか!?」スタンドが沸いた後、車屋がGKかユニを手渡したのは奈良ちゃんでした。
急遽、GKという大役を任された #奈良竜樹 選手????❗️
見事に落ち着いたプレーを披露し、会場を沸かす✨#Jリーグ#川崎フロンターレ @frontale_staff pic.twitter.com/UBvdAtSEQd— Jリーグ (@J_League) 2018年5月2日
DAZNを見ると、手渡された後、奈良ちゃんが「俺!?」と言っているのが分かります。
苦笑いでGKユニを着る奈良ちゃん
落ち着いてセーブを決める。さすが熱いハートを持つ男。
攻撃時は基本センターサークル付近にいる超ハイラインサッカー。
レッズがボールを持つと、スタンドからは「奈良ちゃん戻って!」という叫び超えが。
セットプレーももちろん参加。
この辺は振り切った奈良ちゃんが見れて興味深く、そして心に残る試合になりました。
ホームで0-2の完敗でしたが、ソンリョン退場というアクシデントからの奈良ちゃんの頑張りは、家路につくサポーターの表情を和らげてくれたものになりました。
昔のサッカーではリベロなんていうポジションをこなす選手もいましたが、この日の奈良ちゃんはリベロというよりも大谷翔平よろしく、まさに二刀流でした。
ある意味、等々力劇場だったわけですが、センターサークル寄りに立つ奈良ちゃんのハイブリッドGK姿にサポーターは元気をもらいました。
すぐに多摩川クラシコ 東京戦です。頑張れフロンターレ!チェスト!
鬼木監督
GKに入ったことについては語ることはないが、ああいうシーンになってしまったのはディフェンスの責任。ソンリョン(チョン ソンリョン)にリスクのあるプレーをさせてしまって申し訳ない。
奈良竜樹
@川崎フロンターレ公式より
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