J1第14節の柏レイソル×川崎フロンターレは1-2、ATの川崎劇場でフロンターレが逆転勝利を収めました。
試合前に鬼木監督が
「ここから優勝するためには、この試合があったからというターニングポイントにする」
と激を飛ばしたそうで、まさにそういう試合だったのではないかと思う逆転勝利でした。
目次
相手DFラインを変化させる効果的なミドルシュート
最近はすっかり、どこのクラブもフロンターレシフトというか、下がって固められた相手DFを崩しきれない試合が多く、中々シュートも打てない試合が多く、もどかしい状況でした。
そんな時に有効なミドルシュートをこの試合では心掛けていたのではないでしょうか。
下がりきったDFに対してミドルは、相手のDFラインや意識を変えるものになりますし、フロンターレにはそれを決められる能力の高い選手も多いだけに、「打っちゃえばいいのに」といったシーンがここまで見られてきました。
柏戦でも下がりきったDF陣に苦慮しながらも、ミドルを打つ意識が今まで以上に高い試合でした。
そんな中で決めた小林悠のスーパーミドルは同点になっただけでなく、すっかり柏の最終ラインを変化させるものになり、それがATのでの逆転ゴールも生んだといっても過言ではないでしょうね。
それにしても小林悠の25m弾は凄かった。
小林悠@川崎フロンターレ公式より
救世主は27番。ラルフ鈴木の逆転ゴール
嘉人や学ぶがベンチ外となる中で、この日ベンチ入りしたのはラルフ事、鈴木雄斗27番。
1-1の86分にエウシーニョに変わって入ったのは、ここのところ好調だった武岡ではなくて、ラルフでした。
ACLではツートップの一人として出場していた鈴木雄斗。
もちろん攻撃力を買われての投入でした。
鈴木はACLで出場しフロンターレ初ゴールを上げてはいるものの、リーグ戦はこれが初出場。
そして迎えたAT+2分、長谷川竜也のクロスに合わせて外に逃げる動きを見せたラルフ鈴木の逆転ゴール。
日立台のサポーターはもちろん、テレビ観戦していた私も思わず大声を出す程素晴らしい瞬間でした。
鈴木雄斗@川崎フロンターレ公式より
長谷川竜也のクロスも素晴らしかったですね。
長谷川竜也@川崎フロンターレ公式より
去年まで27番をつけていた大塚翔平は、その風貌から救世主(メシア)と呼ばれていました。
そして今年から27番を付ける鈴木雄斗は、ホーム2連敗という嫌な流れの中での逆転ゴールで救世主と呼ばれる存在になれそうです。
快進撃をするには、こうしたニューヒーロー誕生は欠かせないもの。新しい風を吹かせてくれそうです。
ただ持っている男なだけでなく、足元も上手く、この短い出場時間の中で、逆転ゴール以外にも良い動き、パスを見せてくれました。
電池切れのエウシーニョに変わってラルフ鈴木というカードの切り方は、これから有効になるでしょうし、更に鬼木監督の戦術ボードいじりが忙しくなりそうです。
GKの質が高い試合は面白い
フロンターレのソンリョン。柏の中村航輔。
Jをリーグを代表する優れたGKの対決でもありました。
互いに素晴らしいセーブを見せあった試合でもありましたが、やっぱりGKの質が高いと試合は面白い。
ゴールを決めたフロンターレの小林悠・鈴木雄斗。柏の伊東純也も素晴らしいのは間違いないのですが、
試合を盛り立てた両GKのスーパーセーブにも拍手を送りたい試合でした。
しかし、あの2連続シュートをスーパーセーブしたソンリョンは、やっぱり神だな。
チョン・ソンリョン@川崎フロンターレ公式より
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