サッカークラブの応援の仕方は人によって様々。
純粋にゲームを楽しむ者もいれば、選手個人への応援を優先する者、もしくわグルスタを楽しむ為に観戦へ行く人もいるかもしれない。
どれもこれも正解で、色々な楽しみ方があっていいのだ。
この楽しみ方のひとつに、エウシーニョを見るという選択肢もあるだろう。
川崎フロンターレで人気選手なのは中村憲剛・大久保嘉人らのベテランに加え、谷口彰悟や大島僚太らのイケメン勢。
そして彼らに匹敵する人気なのがエウシーニョだ。
私の今年のユニフォームの背番号は13だが、注文ギリギリまで18にするか迷ったのは余談として付け加えておく。
エウシーニョとは
ポジションはディフェンダー。登録名はエウシーニョ (Elsinho) 。
川崎フロンターレのチーム名とやサポーターはニックネームである「エウソン」と呼ぶ者も多い。
ブラジル時代のエウシーニョのプレイ
彼の特徴はDF(サイドバック)でありながら多くの得点を決める超攻撃型サイドバックという事、変幻自在な可動範囲で敵を翻弄する事、そして、スタイルが良く巻き毛のイケメンという事だ。
上のブラジル時代の動画を見ていても、「あ エウシーニョだ」と声が出てしまうほど プレイスタイルは変わっていない。
エウシーニョは元はブラジル3部リーグのポルト・ヴェーリョというクラブの出身。
ポルト・ヴェーリョは、クラブとしての活動よりも選手のレンタルに力を入れている日本では馴染みの無い運営スタイルで、エウシーニョは2009年から2015年の川崎フロンターレ移籍まで含めると、10のクラブを渡り歩いた事となる。もちろん、そして川崎フロンターレへの移籍でポルト・ヴェーリョにはチャリンチャリンと移籍金が払われる(連帯貢献金制度)。
最後に所属したアメリカ・ミネイロは当時2部でエウシーニョは控えだった。
そんなエウシーニョは2015年Jリーグの開幕戦でいきなりゴールを奪い、強烈な印象を残した。結局2015年はDF登録でありながら8ゴールを奪い、活躍を見せたのである。
エウシーニョの見方
ルックスとスタイル
とにかく細身で顔が小さく、手足が長い。スラリとしたその姿は、とても美しい。
昔の少女漫画で「風と木の詩」(竹宮惠子)というのがあったが、巻き毛で浅黒い肌は、まるでセルジュそのものだ。
実際至近距離で2度程見たが、本当に顔が小さく、ブラジル人らしく家族愛に満ち溢れた風貌であった。
変幻自在なプレースタイル
2016年のシーズンでいえば、エウシーニョのプレーを表しているシーンの一つにFC東京戦で中村憲剛からのクロスを決めたゴールがある。
まずはゴールシーンをご覧頂こう
右から切り込む中村憲剛、クロスを打つも、画面だけを見るとそこには誰もいない。
誰もいなかったはず! そこにエウシーニョ! 右サイドなのに左からエウシーニョ! DFなのにゴーーール!なシーン。
このゴールに中村憲剛は
「最初は時間を稼ごうと思った。でも誰もいなくてコースも空いているので、進路変更しようと思ってドリブルにした。あんなに速く走ったことないから、決めた選手のことは見えてなかった。
最初はタサ(田坂祐介)だと思っていて、そこにめがけて出した。少しボールは高かったけど、ヘディング決めてくれたと思って、選手をみたらエウソン(エウシーニョ)だった。
なんでそこにいるのとも思ったが、あそこにいるエウソンはやっぱりブラジル人だと思う。あれで勝負があった」
エウシーニョのプレイスタイルは変幻自在な可動範囲。敵を欺き、隠れ、そして忍び寄る。
エウシーニョだけを目で追って見ると、実に面白い。
まるで忍者の如く、忍び足で前に移動していたり、右かと思えば左にいたり。
そして長い脚でボールを奪ったり、美しいクロスでアシストしたり。守備でもその長い脚は活かされている。
そんなプレイスタイルには、もちろん賛否両論ある。
それでもプロスポーツはエンターテイメントでもあるのだ。
見て面白いサッカーをという風間サッカーにはピッタリな、愛すべきブラジル人選手ではないだろうか。
守備くそですよね